木のおもちゃの消毒方法をまとめました。
あまり汚れていない木のおもちゃであれば、除菌スプレーだけでサクッと消毒できますが、中古の貰い物や古い積み木などの木のおもちゃであれば、そうはいきません。
次亜塩素酸水や蜜蝋ワックスで「入念な消毒・抗菌」をしたほうがいいでしょう。
簡単にできる消毒方法・入念に行う消毒方法、古い積み木を綺麗にする方法まで紹介するので、本記事を参考にして、お子さんの大事な木のおもちゃをしっかりとお手入れしてみてください。
木のおもちゃを簡単・手軽に消毒するおすすめの方法
木のおもちゃを手軽に消毒する方法は100円均一ショップ(ダイソー)に売っている「赤ちゃん用除菌・消臭クリーナー」を大量にふきかけて、自然乾燥させる方法です。
あくまでも私個人がオススメする方法ですが、ベロベロとおもちゃをよく舐めていた我が子のおもちゃ消毒は、ほとんどこれで行っていました。もちろん、木のおもちゃもです。
「赤ちゃん用除菌・消臭クリーナー」を使った木のおもちゃの消毒方法をまとめると、こんな感じです。
- クリーナーをまんべんなく吹きかける
- 乾いた布でざっと吹き上げる
- 風通しのよい場所で十分に乾燥させる
これでにおいも汚れもとれ、除菌もできる、というわけなんです。
決め手となったのは、「舐めがちな赤ちゃんにも使える!おもちゃにも使える!除菌もできる!消臭もできる!」という触れ込み。子育て世帯には都合がよすぎる一品です。
詳しくは後述していますが、「赤ちゃん用除菌・消臭クリーナー」はアルカリ電解水というアルカリ性の「水」を使っているので、消毒効果も高く、玩具や赤ちゃんへの負担もありません。
実際に使ってみると分かるのですが、効果は抜群!
べろべろと舐められた積み木を1日放置してしまい、次の日にはちょっと臭う・・・みたいなことありませんか?このスプレーを使えば、あの臭いがすぐに取れていました。
ちなみに、木のおもちゃ(積み木等)はピース分割されていることも多く、吹きかける面も増えるので、一度使うとスプレーが1/3ぐらいなくなります。
もしこのスプレーを使って木のおもちゃの消毒をするのであれば、なるべく多くのスプレーを買っておく事をオススメします。(もちろん購入制限があれば、一個までしか買えませんが・・)
非常に人気の商品なのでお近くのダイソーにないかもしれません。もしあったらラッキーと思ってしっかり購入しておきましょう。
なお、消毒がいちいち面倒という方は、2ヶ月毎に玩具を入れ替えるおもちゃサブスクがおすすめです。綺麗な高級おもちゃをコスパ良く入手することができますよ♡
古い積み木など入念に木のおもちゃを消毒したいときには?
古い積み木やもらいもの・中古の積み木など、もっと入念に木のおもちゃを消毒したいときは、別の消毒方法を実践してください。
具体的には、ほこりや汚れを落としたあとに『次亜塩素酸水』の消毒グッズで、消毒することになります。そして定期的に蜜蠟ワックスを塗ることも大事です。
積み木のような木のおもちゃには『塗装してあるもの』と『無塗装のもの』があり、無塗装のものは、アルコール系の消毒剤により変形や変色の原因となってしまう可能性があります。
特に正規品の類似品や海外製のおもちゃなどは弱い傾向があります。
我が家も積み木の知育パズルで有名なKATAMINO(カタミノ)の偽物を買ってみましたが、類似品だったせいか塗装が雑で剥がれてしまうこともありました。。
以上のことからも、塗装しているものは変形しにくいものの、塗装がはがれる可能性もあるので、アルコール系の消毒グッズではなく、次亜塩素酸水の消毒グッズがおすすめです。
また、消毒したあとの「清潔さ」を保ちたいのであれば、蜜蠟ワックスを使うのも大事です。もちろん、毎回使う必要はありません。月に1回でも十分です。
手順1.ほこりや汚れを落とす
ほこりや汚れを落とすポイントは、3つあります。
- 乾いた布やタオルで拭く
- 黒ずみがある場合は紙やすりで削る
- 風通しのいい場所で陰干しする
基本は汚れが目立つならよく絞ったタオルで表面だけ軽く拭くとよいです。乾いた布で拭くのが基本となります。
しかし、凹凸部分などの細かいところは、中々拭きにくいですよね。そんな時は、綿棒を使用するといいですよ。
このような細かい埃も一緒に取れるので、綿棒も活用してあげると清潔に保ちやすいです♪
また、紙やすりで黒ずみが取ることも必要となるかもしれません。
積み木等の木のおもちゃって長く使っていると、手垢や唾液で黒ずみができますよね。このような汚れはタオルでは中々取れないので、紙やすりを使いましょう。
強くこすりすぎると傷になるので、網目の細かいやすりで軽くこすればOKです♪
手順2.次亜塩素酸水の消毒グッズで消毒する
消毒効果を期待したい場合は、エタノール濃度70%以上ある消毒グッズが好ましいんですが、木のおもちゃはアルコールに弱いので、できればアルコールは使わない方がよいです。
だからこそ、ノンアルコールタイプでおもちゃに抗菌剤が残存しない『次亜塩素酸水』の消毒グッズがおすすめです。
次亜塩素酸水とは、簡単に言うと、食品添加物として認められた安全性の高い成分で、細菌やウィルスなどに幅広い効果があり、分解すると水になる成分ってことですね。
時代背景的にも、最近注目を集めている成分になります。おもちゃサブスクの最大手トイサブも使っている消毒剤ですし、何より分解して水になるのが素晴らしいポイントです。
では、そんな次亜塩素酸水の消毒効果について見ていきましょう。
高
- 次亜塩素酸水
- 強アルカリ水、アルカリ電解水
- 高濃度アルコール水
- 次亜塩素酸ナトリウム水
- 逆性石鹼(塩化ベンザルコニウム等)
- 低濃度アルコール水
低
様々な成分がありますが、厚生労働省の評価を見ても、次亜塩素酸水の消毒効果は非常に高い事がわかっています。
次に木のおもちゃへの負担を見ていきましょう。
高
- 強アルカリ水
- 次亜塩素酸ナトリウム水
- 高濃度アルコール
- 低濃度アルコール、アルカリ電解水
- 次亜塩素酸水、逆性石鹼
低
おもちゃへの負担を考慮すると、やはり高濃度アルコール水や、pHの高い成分が残る強アルカリ水は良くないです。木材を傷めますし、塗装が剥がれたりする原因になります。
我が家も「アーチレインボー」や「木製ビー玉転がし積み木セット」「カプラ」のような木の玩具は、アルコールで拭かないように気を使っています。
おもちゃへの負担を見てもやはり『次亜塩素酸水』が優秀なんですよね。
次は赤ちゃんへの負担について見てみましょう。赤ちゃんへの安全性は、最優先したいポイントですよね♪
直接使うわけではなく、おもちゃを消毒した際の安全性について比較しています。
高
- 強アルカリ水
- 次亜塩素酸ナトリウム水
- 逆性石鹼
- 高濃度アルコール、低濃度アルコール、次亜塩素酸水、アルカリ電解水
低
強アルカリ水は主に水酸化カルシウムが使われる事が多いんですが、玩具表面に残存します。次亜塩素酸ナトリウムや、逆性石鹸も同様で、おもちゃに残存するタイプのものです。
一方で、アルコールは揮発性なので、おもちゃには残存せず使用後に関しては安全です。次亜塩素酸水は、塗布後分解し、水に変化していきます。またアルカリ性を使う場合は、残存しないアルカリ電解水(アルカリ性の水)が良いです。
次亜塩素酸水を主成分とした消毒グッズの中でも、プロトクリン・アクアはかなりおすすめです。
成分表や基本情報を見てみましょう。
主成分 | 次亜塩素酸 |
---|---|
特徴 | 次亜塩素酸の含有量は安全性基準値の1/10 除菌効果が極めて高い |
形状 | スプレー |
会社 | 株式会社クリーンテック |
プロトクリン・アクアは、数々の病院や保育園、幼稚園に導入されているため、実績も抜群です。
- おもちゃを傷めない
- 次亜塩素酸は分解して水になる
- 保育園や病院で導入されている
この3つがプロトクリン・アクアをおすすめする理由です。
木のおもちゃは、アルコールやアルカリに弱いですが、プロトクリン・アクアは弱酸性で腐食性もなく、さらに100%食品添加物なので、赤ちゃんが食べても大丈夫です♪
手順3.蜜蝋ワックスで抗菌性を高める
定期的に蜜蝋ワックスで抗菌性を高めておくことも必要です。
子どもはすぐに口に入れたり、ごっこ遊びで激しくおもちゃをぶつけたり、頑丈な木のおもちゃでもすぐに傷んでしまいます。
そんな遊び方で傷んだ木のおもちゃには、蜜蠟ワックスを使いましょう。古い積み木をきれいにするのも、この蜜蠟ワックスが最適です。
『蜜蠟ワックスって何?』という人もいるかもしれませんが、怪しい物ではないです。
蜜蠟ワックスの主成分は、名前の通りミツロウです。、ミツバチが巣を作る材料として、蜂が分泌する「ロウ」のことですね。
ミツロウは天然由来の成分で、化粧品のクリームにも使われるぐらい安全性が高い成分です。
蜜蠟ワックスで木のおもちゃをお手入れする方法は、以下の手順です。
- 乾いた布で木のおもちゃを拭きあげる
- 柔らかい布に蜜蝋ワックスを塗り、おもちゃに塗り広げる
- 20〜30分浸透させるために放置
- 柔らかい布で残った蜜蝋ワックスを拭きあげる
- 風通しのいい場所で陰干しする
流れを解説していきますね♪
-
STEP1布で拭く
まずはティッシュや乾いた布で汚れを落とします。この時汚れがひどいようなら紙やすりで落としておきましょう。
-
STEP2蜜蠟ワックスを塗る
乾拭きしたら、蜜蠟ワックスを塗っていきます。量は塗る場所にもよりますが、少し多めに塗った方がキレイに仕上がります。
-
STEP3乾燥させる
塗り広げたら乾燥させます。20~30分程乾燥させればOKです。
-
STEP4蜜蠟ワックスを拭きとる
乾燥後、余分な蜜蠟ワックスを拭きとります。表面を布やティッシュでならすイメージで拭いていけばきれいになります。
-
STEP5乾燥させる
全部塗り終われば乾燥させて終了です。部屋の中でもいいんですが、陰干しすると余分な水分も飛ぶので、おもちゃのためになります。
塗った後と前では、見た目の色合いがかなり異なりますよね♪
蜜蠟ワックスでケアしてあげると、抗菌性を付与するだけでなく、表面を保護する効果もあるので、傷もつきにくくなります。
ただ蜜蠟ワックス自体に、消毒効果や汚れを取る効果はありません。蜜蠟ワックスを塗ると、表面が疎水性になり、水分が気に染みこみにくくなるので、結果的に菌の繁殖が起こりにくくなります。
キュボロやネフスピール、カラコロツリーなどの高級木製おもちゃは、面倒でもたまにケアしてあげると長持ちしますよ♪
ちなみに蜜蠟ワックスにも種類がありますが、有名なのは『未晒し蜜ロウワックス』。
・・・なんですが、6800円と高く、ちょっと使いにくいので、おすすめは木材メンテナンス専門点Howard社の『Howard Feed-N-Wax』です。
主成分 | ミツロウ、カルナウバワックス、オレンジ油 |
---|---|
特徴 | 1,550円とコスパが良い ボトルタイプで使いやすい |
形状 | ボトルタイプ |
会社 | HOWARD社 |
蜜蝋は天然の素材なので、素材の呼吸を妨げる事なく、自然なケアができます。
また、表面を疎水化できるので、水気にも強くなり木のおもちゃが長持ちしやすいです。
- 仕上がりがキレイ
- とにかく安い
- 塗りやすい
今まで色んな蜜蠟ワックスを試してきたんですが、この『Howard Feed-N-Wax』が1番使いやすくコスパも良かったんですよね。
ちなみに、自分で清潔にするのが面倒な人は、2か月に1回おもちゃを交換できるサブスクを使うのも1つの手です。
中でもトイサブとチャチャチャ、イクプルが特におすすめです。トイサブは最大手で衛生面も完璧。最も信頼できるサブスクです。
おもちゃサブスク人気No.1
トイサブの特徴
初回20%割引あり
おもちゃ選定力No.1
子供の成長を促す玩具が届く
チャチャチャはおもちゃサブスクスペックとしては、現時点で最強です。最安の月額料金でかつ初月無料なので、お試ししたい方はチャチャチャからはじめてみるのも良いと思います。
最安のおもちゃサブスク
ChaChaChaの特徴
初月は無料
キャラクター玩具あり
公式玩具一覧からリクエスト可能
イクプルはトイサブの後発サービスですが、木のおもちゃ中心にレンタルできるので、木のおもちゃをお安く手に入れたい方は、イクプルの方がおすすめです。
木のおもちゃの消毒・お手入れに関するよくある質問
最後に木のおもちゃ消毒・お手入れに関するよくある質問をまとめておきます。
木のおもちゃはプラスチックのおもちゃよりもデリケートなので、適当に消毒すると大失敗することも。。
以下の項目をチェックして、大事な木のおもちゃや積み木を痛めないようにしつつ、しっかり消毒してください。
木のおもちゃは煮沸消毒じゃダメなの?
木のおもちゃは煮沸消毒しない方が良いです。なぜかというと、木のおもちゃは長時間水につけられることが苦手だから。
積み木など、木のおもちゃが傷んでしまう可能性が非常に高いです。大事にしているおもちゃほど煮沸消毒をしないようにしてください。
消毒して変色・色落ちすることはない?
木のおもちゃのお手入れで1番失敗しやすいのが、変色や色落ちです。パターンはほぼ1つで、高濃度のアルコールやアルカリ性の消毒剤を直につけてしまう事。
塗装されている玩具は、結構すぐに色落ちします。塗装されてない物は、素材にもよりますが、変形したりします。
木のおもちゃをアルコール消毒したらペンキが溶けて
手についた💦流血したのかと思って焦りました😅
♯木のおもちゃ
♯アルコール消毒 pic.twitter.com/HQMpqUhgEA— もぐもぐ (@mogura89579114) April 30, 2020
塗料が解けたりすると安全上も心配ですよね。そんな心配もしないためにも、丁寧な消毒である次亜塩素酸水や蜜蠟ワックスでのケアがおすすめです。
消毒しても雑菌・カビが繁殖することはある?
消毒しても雑菌・カビの繁殖することはあります。『殺菌してるのに何で?』と思うかもしれませんが、原因は2つあります。
- 消毒後に乾燥をしていない
- そもそも拭いただけで消毒しきれていない
どちらもポイントは『乾燥』です。
例えば、消毒効果が高い物を用いたとしても、水分が木材に残っていると菌はまた繁殖します。(常在菌はそこら中にいるので、すぐに付着します)
もう1つは『殺菌したつもり』になっているパターンですね。低濃度のアルコール除菌スプレーなどではあまり消毒効果が期待できません。
乾燥させていればいいんですが、そのままにしておくと『濡らしただけ』なので、かえってカビが繁殖してしまいます。
消毒したら日焼け・色褪せ・変形する?
日焼け・色褪せ・変形することもあります。原因は消毒そのものではなく、天日干しですね。『木のおもちゃは乾燥が大事』って話をしましたが、『天日干し』はNGです。
『天日干しは殺菌作用がある』ので、布製のおもちゃには有効と聞いたことがある人が良くこのミスをしてしまいます。
木製のおもちゃは、水に弱いんですが、実は『調湿作用』があるため、適度な水分は必要なんですよね。
他にも紫外線に焼けて色褪せたり、変色するリスクもあります。消毒後に乾燥させる場合は、必ず『陰干し』するようにしましょう。
木のおもちゃをしっかり消毒して遊んでもらおう
木のおもちゃは丈夫で、素材の優しさがあるため、お子さんにはたくさん触れて欲しいですよね。しかし、舐めたり口に入れたりして遊んだ後は、雑菌やカビの繁殖が心配になります。
最後に木のおもちゃの消毒方法について、まとめておきます。
- 基本は日々乾拭きする
- 消毒は次亜塩素酸水の除菌グッズを使う
- 消毒後は陰干しで乾燥させる
- 月に1回程度、蜜蠟ワックスを塗る
トイペディアでは、たくさんのおもちゃの情報を発信しています。知育玩具オタク目線でまとめた最新の人気おもちゃの記事はよく読まれているので、あわせてご覧ください。