紐通しは1歳頃から遊べるおもちゃです。「何歳から遊べるのかな?」と思っている人も多いですが、実は紐通しは1歳から5歳ぐらいまで遊べるおもちゃなんです。
モンテッソーリ教育でも1歳頃から紐通しおもちゃで遊ばせており、知育効果も高いので、できるなら早くから始めてあげたいですよね。
でも「実際にいつから始める人が多いの?」と私も疑問に感じたので、本記事では「紐通しを何歳から始めた?」というアンケート結果に加え、紐通しの効果やおすすめの紐通しおもちゃまで紹介していきます。
『早くから紐通しで器用な子に育てたい』と考えている方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
紐通しは何歳から?いつから遊べるの?
紐通しおもちゃは何歳から始めるのか?と聞かれると「紐通しは1歳頃からできるおもちゃ」といえます。理由は多くの紐通しおもちゃの対象年齢が1歳以上になっているから。
実際子供の指先の発育を考慮しても、1歳頃から遊べるおもちゃになります。
ただ実際に育児をしている方々が、何歳から紐通しを導入しているのかも気になったので、アンケートをとってみました。
紐通しを何歳から始めましたか?という質問を、ママ100人に聞いた結果は以下の通りです。
- 1歳未満:8人
- 1歳:36人
- 2歳:40人
- 3歳:10人
- 4歳:5人
- 5歳:1人
紐通しを始めた年齢は、1歳~2歳が多いですね。4人に3人はこの時期に始めています。
「早い!」と感じる方もいるかもしれませんが、紐通しは種類がたくさんあるので、難易度の低いおもちゃを選べば1歳頃からでもできます。
具体的には次のような種類に大別することができます。
棒や紐に対してパーツを入れるタイプ
穴に紐を入れるタイプ
この2つのうち、簡単なのは棒や紐に入れるタイプの紐通しです。1歳~2歳の子は、まずこのタイプのおもちゃから始めるのが一般的ですね。
有名なものでいうと「ペグさしおもちゃプラステン」などがありますね。ひものようなパーツがないので、1歳頃から紐通しおもちゃに慣れさせたい方にはおすすめのおもちゃになります。
『ボードに紐を通すおもちゃをイメージしてた』という人も多いかもしれませんが、それは少し大きい子向けの紐通しです。
紐通しは、『穴に紐を通すという理解』と『小さな穴に通すという動作』を同時に理解しないといけないので、大人が思っている以上に難しい遊びなんですよね。
年齢によって手先の器用さも異なるので、始める年齢と同じぐらい、どの紐通しおもちゃを与えるのかが重要です。
まずは簡単な『穴に入った紐を引っ張る遊び』であれば、1歳前後からできます。何事も基本からですね♪
簡単な紐通しおもちゃなら手作りもできますし、持ってるおもちゃでも代用できます。すぐに始めたい人は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
なお知育おもちゃは、種類や年齢があってないと遊んでくれない事もあります。以下の記事にもおもちゃの対象年齢やいつまで遊ぶかをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
紐通しは何歳まで?いつまで遊ぶもの?
紐通しは何歳まで遊ぶの?と聞かれると、多くの場合は4歳~5歳ぐらいまで遊ぶおもちゃです。しかし、個人差や紐通し自体の難易度の差も大きく、一概に「いつまで」とは決まっていません。
紐通しで何歳まで遊びましたか?と聞いたアンケートの結果は以下の通りでした。
- 1歳:10人
- 2歳:21人
- 3歳:29人
- 4歳:19人
- 5歳:11人
- 6歳:10人
結果はかなりばらけていました。ただ3歳~6歳で飽きた、と感じている人が69%を占めているので、このぐらいまでは遊ぶ子が多いようです。
一般的には4歳前後ですが、飽きる年齢ははっきり言ってタイミング次第です。
例えばマグフォーマー・プラレール・レゴデュプロ・キュボロ・カプラ、ロンディの類似品ジスター、ニューブロック、、我が家で紐通しの後に遊んだおもちゃですが、ハマった玩具が紐通し以外にあれば、勝手に飽きていきました。
紐通しは1~2歳頃から始めて、長く遊べる知育おもちゃですが、どんな効果があるかどうかも気になりますよね。
次の章では、紐通しの知育効果についてわかりやすく解説していきます。
紐通しの知育効果
紐通しおもちゃの知育効果は、5つあります。
- 手先の器用さ(巧緻性)
- 集中力
- 想像力
- 忍耐力
- 自立心
紐通しおもちゃは、モンテッソーリ教育や幼児教室でも使用されている知育玩具です。モンテッソーリ教育ではよく取り入れられる遊びになります。
モンテッソーリ教育で使用されるおもちゃは、子どもが子ども自身を成長させる『自己教育力』の考えが基本にあるため、子どものさまざまな能力を養ってくれるのが特徴です。
知育効果をひとつずつ詳しく解説しますね。
手先の器用さ(巧緻性)
紐通しおもちゃは、小さな穴に紐を通したり、パーツの穴に紐を通したり、手先を緻密に使いますよね。
『紐通し』という作業は、手先の器用さである巧緻性(こうちせい)を養うことができます。
手先を器用に扱えるということは、単に指先の器用さだけではなく、思い通りに手先を使って表現することに繋がります。
例えば、『同じ作業をやってみて』と指示した時に、目で見た情報を実際に自分の手を使って再現するのは、とても難しい作業ですよね。
しかし、思い通りに手先を使うことが出来れば、簡単に再現することが可能です。
巧緻性を養うことで、子どもの『自信』になり、学習や課題に対して意欲的な心を育むことにも繋がります。
集中力
紐通しおもちゃは、視覚と手先を使って作業するため、集中力が養われます。
私たち大人が裁縫をするときに、針に糸を通す瞬間を思い出してみてください。
小さな穴に細い糸……とても集中しますよね。
『紐通し』という作業は、それだけ集中力がいる作業です。
紐通しおもちゃは、ひとつの穴やパーツに対して一点集中し、完成するまでその作業を続けることになるため、集中力を持続させる力も養うことができます。
想像力
紐通しおもちゃは、単に紐を通すだけではなく、想像力を使って自由に遊べる知育玩具です。
好きな色の紐に好きなパーツを選んで、子どもが好きなように遊ぶことで、想像力が養われ、創造性に繋がります。
自分が思い描いた通りに手先を使って表現できる楽しさを覚えることで、お絵かきや貼り絵など、さまざまな表現力にも活かされますよ。
忍耐力
多様な形状の穴やパーツを使って、持続的に紐通しを行う作業はとても忍耐力が要ります。
紐通しおもちゃは、自分の好きなように楽しんで遊びながら、知らず知らずのうちに『投げ出さずに最後まで取り組む』という忍耐力を養うことができます。
忍耐力が養われることで『頑張って最後までやったからできたんだ』という強い達成感を味わうことができるのです。
達成感は子どもの自信になり、自己肯定感を高めることにも繋がるんですよ。
自立心
紐通しおもちゃは、手先を使って集中して行い、時に忍耐力がいる作業を繰り返して完成させるおもちゃです。
『どんなものを作ろうかな?』とワクワクしたり、『思い通りにならない!』と悶々としたりしながら、子どもは完成を思い描いて黙々と作業をします。
自分で思い描いて、自分で手先を動かして、自分で完成させるという一連の作業を行うことで、自立心を養うことができるのです。
自立心が養われると、自分のしたいことをはっきりと伝えられるようになり、したいことをするためにどうすればいいのかを考えることができます。
紐通しおもちゃは、モンテッソーリ教育の『子どもが子ども自身を成長させる自己教育力』の考えが詰まった知育に適したおもちゃであることがわかりますよね。
しかし、知育効果はあくまで子どもが楽しく継続的に取り組むことができることが大前提です。
なお、「自分で選ぶのが難しい」「効率よくおもちゃで遊ばせたい」という人はおもちゃレンタルもおすすめです。
レンタルして試し、特に気に入ったものは買取、という流れも可能なので、効率よく知育したい方は「おもちゃサブスク」を利用してみてくださいね。
年齢・発達に合った紐通しを選ぶコツ
子どもにぴったりの紐通しを選ぶポイントは、3つあります。
- 楽しんで取り組める物を選ぶ
- 飽きにくい物を選ぶ
- レベルアップしながら遊べる物を選ぶ
紐通しおもちゃは、たくさんの知育効果を得られるからこそ、できるだけ長く触れさせて能力を養ってもらいたいですよね。
私がおもちゃを選ぶ時に大事にしているポイントを交えながら、紐通しおもちゃ選びのコツについて解説します。
楽しんで取り組める物を選ぶ
紐通しおもちゃは、難易度が高いので『楽しんで取り組める』事はとても重要です。
そのためには、年齢や発達にあったものを選ぶということが大切。
『両手で掴んで遊ぶのがやっと』という1歳前後の赤ちゃんに、さまざまな形状の穴やパーツがある紐通しおもちゃでは、紐通しで得られる楽しさを感じることはできませんよね。
わが家では成長に合わせたおもちゃ選びをするときは、実際に遊んでいるブロックやぬいぐるみ、ボールなどを掴ませたり握らせたりして、3つの事を確認しています。
- 握れるパーツの大きさ
- 掴みやすいパーツの硬さ
- 興味を持ちやすい形状
おもちゃによって『柔らかい』『硬い』など質感も違うので、家にあるもので確認してみるといいですよ。
手の大きさや手の動き方で、紐通しおもちゃのパーツの大きさや紐の太さなどを選ぶ時にとても参考になります。
飽きにくい物を選ぶ
紐通しおもちゃは、たくさん触れて欲しいおもちゃだからこそ『飽きにくい』ものを選ぶことが大切です。
実際に子どもが遊んでいるおもちゃは『どんなところが気に入っているのかな?』と観察してみてください。
- キャラクターのおもちゃが好きな子
- カラフルなおもちゃが好きな子
- 手に収まるサイズのおもちゃが好きな子
子どもによって興味を示すおもちゃは、実は結構異なります。わが家の娘は、とにかく可愛いキャラクターものが大好きでした。アンパンマンなどがおすすめです。
イヴは紐通しが出来るようになってきた!
紐通しと言ってもアンパンマンの紐通しに犬用の夜散歩する時に付けるやつなんだけど😅
これなら余裕で出来るようになったから紐を細くするか pic.twitter.com/JQIqolBYnp— イヴママ (@iloveyou1224i) December 21, 2020
正直、1歳前後の娘はまだ好みがわからないため、カラフルで手に握りやすいものを選んでいます。
赤ちゃんにとって、色の認識も知育のステップのひとつなんですよ。
赤ちゃんや乳幼児の頃って、大人にはちょっときつめの原色やはっきりした色味のものを好みますよね。
はっきりした色の違いがわかることは、赤ちゃんにとっては「世界は豊かだ」と感じられる大切なポイントなんです。
『色が違う』『形が違う』と識別しながら、遊びを通していろんなことを把握していきます。
なお紐通しもできる1歳2歳頃のおもちゃだと「プラステン」もおすすめです。プラステンはいわゆる「ぺぐさし」ですが、紐通しを筆頭に色んな遊びができるおもちゃです。
詳しくは以下の記事も見ていってくださいね。
レベルアップしながら遊べる物を選ぶ
紐通しおもちゃは、難易度が異なる2種類のおもちゃがあるので、少しずつレベルアップしながら遊べる物を選んであげましょう。
具体的には、ボードに紐を通すタイプの方がむずかしいので、慣れてきたら難易度の高いボードタイプの紐通しがおすすめ。
買うのが億劫な人は紐通しを手作りするのもおすすめです。100均でも応用可能です。
蝶結びは手作り出来るモンテの教具、左右の色が違う紐🪢で練習するのも分かりやすくて良い🌟
これはデュシマの紐通しだけど、100均の有効ボードでも👌🏻#巧緻性 pic.twitter.com/cS9YpAQoP1— えっこっこ@幼児教室 (@Hanana_edu) January 28, 2022
さまざまな色の紐、さまざまな形状の穴、パーツの形も豊富なものであれば、レベルアップしながら長く遊ぶことが可能です。
2歳くらいになると、子ども自身でさまざまな工夫をしながら遊ぶようになりますよね。
ごっこ遊びに夢中になり出すのもこれくらいの頃からです。
『少し難しいかな?』『一人でできるかな?』と感じるものを選んで、まずは一緒に遊んで触れていくことで、どんどん楽しみ方を覚えていきます。
実際、私自身はレベルアップできるおもちゃ選びは一番苦戦したポイントです。
『難しい』『わからない』と先に感じてしまうと、全然遊んでくれないんですよね。
逆に、最初に『楽しい』と感じたものはどハマりして遊んでくれました。
おもちゃのレベルアップをする際は、まずは一緒に遊んであげるようにしてくださいね。
年齢別にやるべきおすすめの紐通しおもちゃ
年齢別におすすめの紐通しは、次のようになります。
年齢 | おすすめ紐通し |
1歳未満 | ベビラボ アンパンマン はじめてのひもとおし |
2歳 | アンソニーペーター くまのひもとおし |
3歳 | レイミー ひも通し ソーイング |
4歳 | ネフ社 ひも通しポニー |
年齢別に紹介していきたいと思います。
1歳前後からやるべき紐通しおもちゃ
1歳前後の赤ちゃんはまだ、指先を繊細に使うことが難しいので、手でぎゅっと握れるパーツであることが大切です。
ぎゅっと握れるということは、質感とパーツの形状や大きさが選ぶポイントになります。
また、1歳前の赤ちゃんははっきりとした色を認識しやすいので、カラフルなものもおすすめです。
ベビラボ アンパンマン はじめてのひもとおし
ベビラボのおもちゃは脳科学に基づいて開発されていて、赤ちゃんが本当に理解して遊べるおもちゃ作りをしています。
『アンパンマンのはじめてのひもとおし』はその名の通り、はじめて紐通しおもちゃに触れる1歳前後の赤ちゃんにぴったりです。
<選ばれるポイント>
- パーツが握りやすい形状
- 目を引きやすいカラーとキャラクター
- ステップアップできる3サイズの穴
2歳頃からやるべき紐通しおもちゃ
指先を使うことがスムーズになり始める2歳。
簡単な道具を使いながら、遊び方にも工夫が見える時期です。
色の組み合わせで楽しむことができたり、パーツの違いで工夫をしたり、少し想像力が湧くようなタイプの紐通しおもちゃを選ぶことがポイントです。
アンソニーペーター くまのひもとおし
紐通しおもちゃの定番中の定番!アンソニーペーター社のくまのひもとおし。
次女へのクリスマスプレゼントは七田式のくまのひもとおし。ひとりでちゃんと紐通し出来てすごい〜!指にはめて遊ぶのも楽しそう💮 pic.twitter.com/xf3gI2CNxW
— 赤えぷ@7y&1y10m姉妹 (@baby__kids) December 26, 2021
カラフルなプラスティック製のくまのプレートがまるでお菓子みたいで可愛いですよね。
<選ばれるポイント>
- 掴みやすいサイズ感のパーツ
- 想像力を働かせる1〜5個の穴
- 片付けが簡単
3歳頃からやるべき紐通しおもちゃ
両手に違う道具や物を持って遊ぶことができ、想像力を働かせて遊ぶようになる3歳頃。
紐通しおもちゃも、単にパーツに紐を通す作業のものより、仕上がり図があるものや思い描いたものが形にできるような完成に達成感があるものを選ぶのがポイントです。
この頃の子には、完成に達成感があるものを選ぶのがポイントです。
具体的には、次のようなタイプです。
- 仕上がり図があるもの
- 完成するとイメージした形になるもの
単にパーツに紐を通す作業のものより、このような達成感を味わえる紐通しを選んであげましょう。
プレイミー ひも通し ソーイング
『遊びの中に楽しさと教育を』という考えでおもちゃ作りをしているプレイミー。
考えながら遊んで、完成させることで達成感を味わえるプレイミーの紐通しはいろいろなことを考え始める3歳頃におすすめです。
<選ばれるポイント>
- 丸みを帯びた握りやすいボード
- ソーイング体験ができる複数の穴
- 想像力を働かせて夢中になれる
4歳頃からやるべき紐通しおもちゃ
ボタンの掛け外しやハサミでの切り抜きなど、指先を緻密に動かすことができる4歳頃。
細かいパーツや細い紐も扱えるようになるので、紐の色のチョイスや穴の通し方の変化など、考えながら遊べるタイプの紐通しおもちゃを選ぶのがポイントです。
ネフ社 ひも通しポニー
世界20ヵ国で愛用され、完成度の高いおもちゃが定評のネフ社。
ひも通しポニーは、1960年から販売されているロングセラーのおもちゃです。
<新着> ひも通しポニー(ネフ社、スイス)
ネフ社のおしゃれでかわいい紐通しポニーが届きました。 pic.twitter.com/twpVarzdXT— おもちゃひろば~Toys’ Campus (@cafe_ludens) October 28, 2017
<選ばれるポイント>
- 触り心地のいいデザイン製が高いボード
- 穴の中まで塗装してあり紐を通しやすい
- ポニーの色に合わせた絶妙な3色の紐
紐通しを始めるなら1歳から!成長にあった紐通しを選ぼう
紐通しおもちゃは、1歳前後から遊べ、4歳~5歳まで楽しめる知育玩具です。
単純な作業だと思いがちな紐通しですが、知育効果は絶大ですよね。
子どもに身につけさせたい集中力や忍耐力をはじめ、想像力や自立心まで育むことができます。
しっかりと能力を養うためには、継続して遊ぶことが一番です。
『どんなパーツなら握りやすいかな?』『穴の大きさはどれくらいがいいかな?』と、実際のお子さまの成長や好みに合わせた紐通しおもちゃを選びましょう。
また、紐通しおもちゃといっても、レベルもさまざまなので、レベルアップする際は子どもの様子を見ながら、一緒に遊ぶことも大切です。
知育玩具は、たくさんの種類があって取り組み方もさまざまだからこそ『一緒に遊びながら学ぶ』ということを大事にしてくださいね。
紐通しのようなおもちゃは実は結構飽きやすいので、レンタルサービスで遊ばせるのもありです♪
おもちゃの記事もたくさんあるので、知育やモンテッソーリに興味のある方は見に行ってくださいね♪
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